根管治療

DIRECTOR MESSAGE
はじめに:院長からのメッセージ
西村デンタルクリニック 院長

【院長執筆】歯を残すための精密な根管治療(歯の神経の治療)|多摩境・相模原から通える西村デンタルクリニック

こんにちは。京王相模原線「多摩境駅」から徒歩3分の歯医者、西村デンタルクリニック院長の西村です。

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このページをご覧になっているということは、「ズキズキとした激しい歯の痛みがある」「他院で神経を抜くしかない、あるいは歯を抜くしかないと言われた」といった、深いお悩みを抱えていらっしゃるのではないでしょうか。

歯の神経の治療(根管治療)は、歯科治療の中でも非常に繊細で、高い技術と根気が必要とされる治療です。そして、「患者様の大切なご自身の歯を、将来にわたって残せるかどうかの最後の砦」でもあります。

当院では、患者様が抱える「痛いのではないか」「いつまで治療が続くのか」という不安にしっかりと寄り添い、丁寧な説明と精密な治療を行うことをお約束します。多摩境エリアにお住まいの方はもちろん、近隣の相模原市(橋本方面など)からも多くの患者様にご来院いただいております。

歯の痛みでお悩みの方は、決して諦めず、まずは当院にご相談ください。私が責任を持って、あなたの歯を残すための最善の治療をご提案いたします。

院長経歴

  • 鶴見大学歯学部卒業
  • 同大学歯学部有床義歯補綴学講座に所属
  • 東京・神奈川など3都県の歯科クリニックに勤務
  • ドイツ留学
  • 「西村デンタルクリニック」を開院

根管治療(歯の神経の治療)とは?なぜ必要なのか?

根管治療の基礎知識とその目的
根管治療(こんかんちりょう)とは、一言で言えば「細菌に感染してしまった歯の内部(神経や血管)を綺麗に掃除し、再び感染しないように密閉する治療」のことです。

虫歯が進行するとどうなるか?

虫歯が進行するとどうなるか?
初期の虫歯(エナメル質や象牙質の虫歯)であれば、悪くなった部分を削って白いプラスチックや金属を詰めるだけで治療は終わります。しかし、虫歯の放置や、過去の治療の隙間からの二次虫歯によって、細菌が歯の奥深くにある「歯髄(しずい:神経や血管が集まっている部分)」にまで達してしまうと、激しい痛みを伴うようになります。 この状態をさらに放置すると、痛みは一時的に消えることがあります。しかし、これは治ったわけではなく「神経が死んでしまった」サインです。その後、歯の根の先(顎の骨の中)に膿(うみ)の袋ができ、顔が腫れ上がったり、最悪の場合は歯を抜かなければならなくなります。

根管治療の最大の目的は「抜歯を防ぐこと」

一度細菌に感染してしまった神経は、自然に元に戻ることはありません。そこで、感染した神経や汚れを専用の器具で徹底的に取り除き、歯の根の内部(根管)を清掃・消毒してから、細菌が入り込まないようにお薬を詰めて蓋をします。

院長補足

根管治療は、複雑に曲がりくねった細いトンネル(根管)の中に入り込んだ、ヘドロのような汚れを手探りで丁寧に掃除していく作業に似ています。

目では見えにくい非常に細かな処置であるため、時間も根気も必要になります。しかし、この工程は建物にたとえると「基礎工事」と同じくらい重要です。

地盤が不安定なまま立派な家を建てても、長く安心して住み続けることはできません。同じように、根管治療を妥協してしまうと、その後にどれだけ高価で美しいセラミックの被せ物をしても、長持ちしにくくなることがあります。

だからこそ当院では、見えない部分こそ丁寧に整えることを大切にし、歯をできるだけ長く守るための土台づくりとして、根管治療にしっかり取り組んでいます。

早期発見・早期治療の重要性

早期発見・早期治療の重要性
歯の神経が感染や炎症を起こした場合、風邪のように自然に治癒することはありません。そのため、むし歯が神経まで達したり、根管内で細菌感染が確認された場合には、感染した歯髄を取り除く「根管治療」がどうしても必要になります。 感染を放置すると、治療にかかる期間が延びるだけでなく、費用も増加する可能性があります。日頃からお口のケアを徹底し、むし歯や歯周病の予防に努めるとともに、定期的な歯科チェックで早期発見・早期治療を心がけることが、大切な歯を守る第一歩です。

なぜ他院で「抜歯」と言われた歯でも残せる可能性があるのか?

患者様の中には、他の歯科医院で「根の先に大きな膿があるから」「根が複雑に曲がっているから」という理由で、抜歯を宣告されて当院へ駆け込んでくる方が少なくありません。

抜歯の基準と、当院の「残す」ための診断基準

抜歯の基準と、当院の「残す」ための診断基準
確かに、歯の根が真っ二つに割れてしまっている場合(歯根破折)や、虫歯が歯肉の下深くまで進行して土台を作れない場合など、医学的にどうしても残せないケースは存在します。 しかし、「治療が難しいから」「時間がかかるから」という理由で抜歯と判断されているケースもゼロではありません。当院では、歯科用CTなどの精密機器を用いて立体的に患部を検査し、「本当に残す手立てはないのか」を徹底的に追求します。

セカンドオピニオンの重要性

「ご自身の生まれ持った天然の歯に勝るものはない」と私は確信しています。インプラントや入れ歯など、失った歯を補う素晴らしい技術はあります。しかし、噛み心地、食べ物の温度の感じ方、歯根膜(歯のクッション)を通した顎の骨への健康的な刺激など、天然の歯が持つ役割を人工物で完全に再現することは不可能です。
もし抜歯と言われて迷っているなら、決してすぐに抜かず、セカンドオピニオンとして当院のカウンセリングをご利用ください。

根管治療が非常に難しい3つの理由

根管治療が非常に難しい3つの理由
日本の一般的な保険診療における根管治療の成功率は、欧米の専門医と比べると決して高いとは言えず、再発(再根管治療)となってしまうケースが多く存在します。それには明確な理由があります。

1. 根管は「暗く、狭く、複雑な迷路」のようになっている

歯の根は、鉛筆の芯のように真っ直ぐな1本の管ではありません。木の根や網目のように複雑に枝分かれしており、曲がっていたり、途中で詰まっていたりします。これを肉眼と手指の感覚だけで完全に綺麗にするのは至難の業です。

2. 唾液中に含まれる細菌による「再感染リスク」

お口の中には数千億個もの細菌が存在します。治療中に唾液がほんの一滴でも開いた歯の中に入ってしまうと、それが新たな感染の原因となります。治療しているつもりが、逆に細菌を押し込んでいる状態になりかねません。

3. 過去の治療の再発(感染根管治療)の難易度

初めて神経を取る治療(抜髄)に比べ、過去に根管治療をした歯が再び感染してしまった場合(感染根管治療)、難易度は数倍に跳ね上がります。すでにお薬がガチガチに詰まっていたり、過去の治療で本来の道筋から外れて削られてしまっていたり、歯自体が薄く脆くなっていたりするためです。

当院の「精密根管治療」5つのこだわり

多摩境や相模原の皆様に、再発を防ぐ質の高い治療を提供するため、当院では以下の点にこだわって設備投資と技術研鑽を行っています。

特徴1:歯科用CTによる「3次元(立体)画像診断」

歯科用CTによる3次元画像診断

従来の2次元のレントゲン写真では、前後の歯や骨が重なってしまい、隠れた根管や膿の袋の正確な大きさ、奥行きを把握しきれないことがありました。当院では歯科用CTを完備しており、歯の内部を3Dで立体的に輪切りにして確認できます。これにより、「原因不明の痛み」の正体を突き止め、安全かつ確実な治療計画を立てることが可能です。

特徴2:マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を用いた「見える治療」

マイクロスコープを用いた精密な根管治療

歯の根の内部は、直径1ミリ以下と非常に細く、暗くて複雑な迷路のようになっています。これを肉眼や手探りの感覚だけで治療するのは、「暗闇の中で手探りで掃除をする」ようなもので、感染物質の取り残しや再発のリスクが高まります。

当院では、患部を最大約20倍まで拡大して見ることができる「マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)」を導入しています。これにより、肉眼では見えない微小な亀裂や、隠れた根管、汚れの取り残しを明るい視野でしっかり確認しながら治療を行うことが可能になります。精密根管治療において、マイクロスコープは歯の保存率を高めるうえで重要な機器の一つです。

特徴3:ラバーダム防湿(無菌的処置)への配慮

ラバーダム防湿による無菌的処置への配慮

治療中の歯に唾液(細菌)が侵入するのを防ぐため、必要に応じて「ラバーダム」というゴムのマスクを使用します。治療する歯だけをゴムのシートから露出させることで、唾液の侵入を物理的に防ぎ、無菌状態に近い環境で安全に治療を進めます。(※症例や患者様の呼吸状態に合わせて適用を判断します)

特徴4:柔軟性の高い「ニッケルチタンファイル」の導入

ニッケルチタンファイルを使用した根管治療

根管内の汚れを掻き出す「ファイル」と呼ばれる針のような器具には、一般的なステンレス製のものだけでなく、非常にしなやかに曲がる「ニッケルチタンファイル」も症例に応じて使用します。複雑に曲がった根管にもスムーズに追従し、歯を削りすぎることなく、安全かつスピーディーに汚れを除去できます。

特徴5:痛みへの最大限の配慮(無痛治療への取り組み)

痛みに配慮した無痛治療への取り組み

「歯の神経の治療=激痛」というイメージをお持ちの方も少なくありません。当院では、治療中の痛みをできる限り抑えるため、麻酔の段階からさまざまな工夫を行っています。

表面麻酔の塗布

注射を打つ前に、歯ぐきにゼリー状の麻酔を塗り、針が刺さる時の「チクッ」とした痛みをやわらげます。

極細の注射針を使用

痛みを抑えるため、歯科用で細いクラスの注射針を使用しています。

電動麻酔器の活用

麻酔液が入るときの圧力が一定でないと痛みを感じやすいため、コンピューター制御の電動麻酔器でゆっくりと麻酔液を注入します。

保険診療と自由診療(精密根管治療)の違いについて

保険診療と自由診療(精密根管治療)の違いについて
根管治療には「保険診療」と「自由診療(自費診療)」の2つの選択肢があります。当院では、患者様のご希望と歯の状態に合わせて、最適なプランをご提案しています。

日本の保険診療の限界

保険診療は「全国どこでも安価に一定水準の治療が受けられる」という素晴らしい制度です。しかし、使用できる器具、薬剤、そして治療にかけられる時間に厳しい制限があります。再発率を極限まで下げるための新しい機材や特殊な薬剤を全て保険内でまかなうことは、制度上難しいのが実情です。

自由診療で可能になること(MTAセメント等の活用)

自由診療の精密根管治療では、時間と材料の制限がなくなります。 例えば、根管の最後を密閉するお薬として、保険ではゴム状の薬(ガッタパーチャ)を使用しますが、自由診療では「MTAセメント」という特殊な材料を使用することができます。MTAセメントは殺菌作用が非常に強く、水分(血液や組織液)があってもピタッと固まって隙間を完全に塞ぐ性質があるため、再感染のリスクを劇的に下げることができます。また、歯に穴が空いてしまった部分の修復にも絶大な効果を発揮します。

院長からのメッセージ

「自由診療でなければ治せない」と一概に言えるわけではありません。当院では、保険診療であっても、持てる技術を尽くして丁寧に治療を行うことを大切にしています。そのうえで、それぞれの治療法のメリット・デメリットや、費用・治療期間の違いについても包み隠さずお伝えし、十分にご理解いただいたうえで患者様ご自身に選択していただきます。どうぞ安心してご相談ください。

根管治療の具体的な流れ(期間と回数の目安)

初診からの診断と治療計画の流れ

根管治療は、感染の度合いや歯の場所(前歯か奥歯か)によって回数が異なります。一般的な治療のステップをご紹介します。

STEP 1:事前の精密検査とカウンセリング(インフォームドコンセント)

レントゲンやCT撮影を行い、虫歯の進行度合い、根の形状、膿の有無などを正確に診断します。その後、現在の状態と治療方針について、モニターをご覧いただきながら分かりやすくご説明します。

STEP 2:麻酔と感染部分(虫歯)の除去

しっかりと麻酔を効かせた後、感染している虫歯部分を削り取り、歯の神経(歯髄)が通っているスペースを露出させます。

STEP 3:根管の清掃・拡大・消毒(※ここが最も回数がかかります)

ファイルと呼ばれる専用器具(ニッケルチタンファイル等)を使い、感染した神経や血管、細菌の死骸を丁寧に取り除きながら、薬が入りやすいように根管の形を整えます。その後、次亜塩素酸ナトリウムなどの薬液で根管内を徹底的に洗浄・消毒します。

※完全に無菌状態に近づけるため、この工程を数回(通常2〜5回、難症例はそれ以上)繰り返します。この間は、仮の蓋(仮封)をしてお帰りいただきます。

STEP 4:根管の充填(お薬を隙間なく詰める)

根管内が完全に綺麗になり、痛みや腫れ、膿の排出が治まったことを確認したら、空洞になった根管内に、細菌の再繁殖を防ぐための薬剤(ガッタパーチャやMTAセメントなど)を、先端まで隙間なく密閉して詰め込みます。

STEP 5:土台(コア)の構築

根管治療を終えた歯は、中身が空洞で栄養もいかなくなるため、枯れ木のように脆くなっています。そのため、被せ物を支え、歯が割れるのを防ぐための土台(コア)を作ります。(当院では、歯に優しいグラスファイバー製の土台もご提案可能です)。

STEP 6:被せ物(クラウン)の装着とメインテナンス

最後に精密な歯の型取りを行い、銀歯やセラミックなどの被せ物を作成・装着して、本来の噛む機能を回復させます。治療完了後は、再発を防ぐために定期的なメインテナンス(検診とクリーニング)に通っていただくことが重要です。

治療にかかる期間や自費診療費用

治療に必要な期間と回数の目安

根管治療の回数は、むし歯の進行具合、根管の複雑さ、そして治療が必要な歯の本数によって異なります。
一般的な治療回数の目安としては、前歯の場合は約2~3回、奥歯では3~4回です。ただし、痛みが続く場合は、感染を完全に治療し炎症が収まるのを待つ必要があるため、回数が増えることがあります。また、根管の形状が複雑であるほど清掃や消毒に時間がかかり、治療回数が多くなる傾向があります。
根管治療後には、その歯に土台を作り、被せ物を装着する必要があります。被せ物にかかる治療期間は、平均して3回の通院が目安です。
そのため、根管治療から被せ物の装着までのトータル回数は、前歯では平均5~6回、奥歯では7~8回程度が一般的です。1週間に1度の通院ペースでおおよそ2カ月ほどかかる場合が多いです。根管治療は他の歯科治療に比べて難易度が高いため、数カ月にわたる治療が必要になるケースも考慮しておくとよいでしょう。

根管治療が1回で終わることはあるのか?

根管治療が必要な歯が1本のみで、根管内の感染がない場合には、1回で完了する可能性もあります。複数回の治療による再感染のリスクや、患者様の通院負担を考慮して、1回で終了する判断を下すケースも少なくありません。
ただし、同じ症例であっても、感染リスクに注目し、お薬を置いて慎重に経過観察を行うケースもあります。症状や根管の状態により治療方針は異なるため、詳しい診断のもとで適切な治療をご提供いたします。

自費診療費用

前歯 小臼歯 大臼歯
歯髄保存 77,000円(税込) 77,000円(税込) 77,000円(税込)
抜髄 77,000円(税込) 99,000円(税込) 110,000円(税込)
感染根管治療 110,000円(税込) 132,000円(税込) 154,000円(税込)
外科的根管治療 176,000円(税込) 198,000円(税込) 209,000円(税込)

自由診療の保証制度について

当院では、根管治療の自由診療において万が一再治療が必要となった場合、治療費が無駄にならないよう最大5年間の独自の保証制度を設けております。
治療代が高いと思われるかもしれませんが、もし歯を失ってインプラント治療をすることになれば、45万円以上の費用がかかってきます。ご自身の天然の歯を残すための費用として、安心してご決断いただけるよう、保証金分は次の処置に補填されます。

1年の間に再治療が必要となった場合
70%
2年まで
50%
3年まで
30%
4年まで
20%
5年まで
10%

根管治療のよくある質問

当院へのご相談の約80%は、抜歯を勧められた患者さまが「歯を残したい」と来院されるケースです。実際、2015年の統計では、当院で相談された方の98.7%が抜歯を回避し、歯を保存できました。抜歯が適用されるのは、むし歯で歯の大半が溶けている場合や、歯が揺れている場合です。

もちろん可能です。治療を続けているが症状が改善しない、痛みが取れないといった理由で、当院に転院される方も多くいらっしゃいます。セカンドオピニオンとしてのご相談も受け付けていますので、どうぞお気軽にご相談ください。

根管治療は非常に難易度が高く、再治療が必要になることも少なくありません。また、2回目以降の治療はさらに難しくなるため、成功率も下がる傾向があります。当院では、精密根管治療を行っており、保険適用外ですが高い成功率を誇る治療法です。再治療が続き、抜歯を避けたい方に多くご利用いただいています。詳しくは再根管治療のページをご覧ください。

歯根破折は、歯の根が割れている状態を指しますが、小さなヒビ程度であれば保存可能な場合もあります。当院では、生体との親和性が高く、骨を再生させるバイオセラミックス(MTA)セメントを用いて抜歯を回避する治療を行っています。正確な診断は、詰め物を外してマイクロスコープで確認する必要があります。

歯の種類や状態によって異なりますが、1回の治療時間は約1時間半〜2時間で、全体の治療回数は2〜3回が目安です。詳しくは根管治療の流れのページをご参照ください。

当院ではマイクロスコープを使用した精密根管治療を行っており、保険適用はございません。費用は歯の種類や症状により異なるため、治療前の診断時にお見積もりをご提示いたします。料金表ページもあわせてご確認ください。

治療中は局所麻酔を使用するため、痛みはほとんどありません。しかし、治療後は症状により急性の痛みが1~2日出る場合があります。徐々に軽減しますが、痛みがある場合は処方された鎮痛剤を早めに服用してください。また、薬にアレルギーがある方は事前にお知らせください。

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